特別展・特別陳列

特別展

第54回 正倉院展

 今年は、東大寺本尊の盧遮那仏(るしゃなぶつ)(大仏)が開眼された天平勝宝四年(752)より数えて1250年目にあたります。正倉院宝物は、聖武太上天皇(しょうむだじょうてんのう)が崩御された天平勝宝八歳(756)、光明皇太后(こうみょうこうたいごう)がその遺愛品を大仏に献納したことに始まります。今回は、大仏開眼法要の関連品や新羅との交易に関する品々を中心に、調度品、遊戯具、仏具そして文書や経典など、総数71件の宝物が出陳されます。
 大仏開眼法要に関する宝物では、聖武太上天皇と光明皇太后、孝謙天皇(こうけんてんのう)が使用された御冠残欠があげられます。また伎楽面や伎楽装束とともに、桑木阮咸や紫檀槽四弦琵琶など、東大寺の盛大な法要で用いられたと推測される楽器なども出陳され、かつての盛儀を偲ぶことができます。
 大仏開眼のこの年、新羅より700人を越す大使節団が来朝し、大仏を拝したといわれます。正倉院に伝来する新羅からの交易品には、色氈や白銅剪子、佐波理加盤、墨や華厳経論帙などがあります。これら新羅との交流史を物語る資料性の高い宝物に興味がひかれます。
また、遊戯具としては、双六局や双六筒、投壺、投壺矢が出陳されます。この投壺は壺の中に矢を投げ入れるもので、中国古代の貴人の儀礼とされたものです。このほか、転がっても常に水平を保つ仕組みが施された銅薫爐をはじめ、金銅火舎、密陀絵鳥獣文漆櫃なども出陳されます。そして、仏具では、鯨鬚金銀絵如意、柿柄塵尾、琥珀誦数、三彩の磁塔など、豊富な貴材を用いて美しい装飾が施された宝物があります。これに加えて、奈良時代の歴史と文化を伝えてくれる文書類や経典なども出陳されます。
 1250年という長い年月を経て今なお、その輝きと鮮やかな色彩の中に天平の薫りを保ち、我々を魅了してやまない正倉院宝物の数々をぜひご覧ください。

桑木阮咸

会 期

平成14年(2002)10月26日(土)~11月11日(月)

会 場

奈良国立博物館 東新館・西新館

休館日

会期中無休

開館時間

9時00分~18時
毎週金曜日は19時まで開館いたします。
11月1日(金)は平常展のみ17時まで。
(入館は閉館30分前まで)

観覧料金

当日前売/団体
一般1000 円900 円
高校・大学生700 円600 円
中学生以下400 円300 円
  • ※団体は20名以上。
  • 前売り券については下記の通り販売いたします。
    発売日:9月26日(木)から(ファミリーマートは9月27日(金)から)
    場 所:近鉄主要駅・近鉄サービスネットの営業所、JR西日本・JR東海の主要駅みどりの窓口、チケットぴあ・ファミリーマート(Pコード:468-193)、ローソンチケット(Lコード:54910)
  • 当館観覧券売場においても、以下の期間に販売いたします。
    9月21日(土)~10月25日(金)の開館日(9:30~閉館30分前まで)

展示宝物

71件(北倉13件、中倉21件、南倉34件、聖語蔵3件)
初出陳は14件

主な出陳品

御冠残欠
[おんかんむりざんけつ]
桑木阮咸
[くわのきのげんかん]
伎楽面 師子
[ぎがくめん しし]
花氈
[かせん]

人物と花文様の敷物

夾纈羅几褥
[きょうけちらのつくえのじょく]

板締め染めの机の上敷

佐波理匙
[さはりのさじ]
投壺
[とうこ]

投げ矢の壺

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