特別展・特別陳列
特別展
大仏開眼1250年 東大寺のすべて
日本仏教の殿堂ともいうべき奈良・東大寺は、2002年に大仏開眼1250年を迎えます。これを記念して、同寺などの所蔵する国宝・重要文化財をはじめとした仏教美術の名宝を公開する、かつてない規模の展覧会を開催します。
東大寺の大仏(盧舎那仏・るしゃなぶつ)は、聖武天皇の発願によって国家の総力をあげて造られ、天平勝宝4年(752)に盛大な開眼法要が営まれました。東大寺では、天平時代の技術の粋をこらした仏教美術品が数多く作られ、天平文化の一大中心地となりました。
その後、東大寺は二度の兵火に遭いましたが、その度に再建され、幾多の時代を越えて、数多くの仏像彫刻や絵画・書跡・工芸品などが守られてきました。そのため、東大寺は現在でも仏教美術の宝庫となっており、国宝・重要文化財に指定されているものだけでも150件、総数は約13,000点に達します。
この展覧会は、奈良時代の創建から鎌倉・江戸期の復興を経て、現在にいたるまでの東大寺の全貌を描き出す内容で、数々の寺宝と、今日にも受けつがれている教学と年中行事に関連する文化財を一堂に集めます。
また、日ごろ目にふれることの少ない秘仏の「国宝 僧形八幡神坐像」、「国宝 良弁僧正坐像」、「国宝 俊乗上人坐像」、天平塑像の最高傑作といわれる戒壇堂の「国宝 四天王立像」、法華堂(三月堂)の「国宝 日光・月光菩薩立像」など、きわめて貴重な寺宝が出品されるのをはじめ、国内外に流出した名宝の数々も里帰りします。
出陳される宝物の総数は200件を越え、うち半数以上が国宝・重要文化財に指定されています。
奈良国立博物館での展覧会にあわせて、東大寺境内では秘仏「国宝 執金剛神立像」の特別公開も行われます。まさに「東大寺のすべて」のタイトルにふさわしい内容です。
この機会に「東大寺のすべて」を存分にご堪能下さい。

(日光・月光菩薩立像のうち)

(日光・月光菩薩立像のうち)
会 期
平成14年(2020)4月20日(土)~7月7日(日)
休館日
毎週月曜日
ただし、4月29日、5月6日は開館。5月7日は休館。
開館時間
9時30分~17時
毎週金曜日は19時まで開館いたします。
(入館は閉館30分前まで)
観覧料金
一般 | 1300 円(1100 円) |
高校・大学生 | 900 円(700 円) |
小・中学生 | 600 円(400 円) |
- ( )内は前売りおよび20名以上の団体料金
- 前売り券は新館エントランス観覧券売場(4月14日まで)、近畿日本ツーリスト、近鉄・JR西日本の主要駅、チケットぴあ(Pコード467-509)、ローソンチケット(Lコード51626)ほか主要プレイガイドで発売中。
出陳品
約240件
国宝 | 葡萄唐草文染革 | 東大寺 |
国宝 | 花鳥彩絵油色箱 | 東大寺 |
国宝 | 八角燈籠火袋扉 | 東大寺 |
国宝 | 南大門仁王像像内納入品 | 東大寺 |
国宝 | 東大寺文書 | 東大寺 |
主 催
奈良国立博物館・東大寺・朝日新聞社・朝日放送
展覧会構成
第Ⅰ章 奈良時代の東大寺
第Ⅱ章 盧舎那仏と華厳の世界
第Ⅲ章 鎌倉再建
第Ⅳ章 江戸再建
第Ⅴ章 四聖、祖師、教学
第Ⅵ章 年中行事
第Ⅶ章 東大寺の考古学
第Ⅷ章 東大寺ゆかりの彫像