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収蔵品

彫刻

出山釈迦如来立像
しゅっせんしゃかにょらいりゅうぞう

1躯
木造 金泥 玉眼
像高96.3(cm)
室町時代(15~16世紀)


 釈尊は悟りを開く前に、六年の間断食をはじめとする諸種の苦行により、自らの肉体を嘖み、諸欲を制御して精神の浄化に至ろうとした。しかし、これらの行では、悟りの境地を得られないと知った釈尊はこれを離れる。本像は、苦行の場所である山を出て、最後の瞑想に向かおうとする姿を表すものなのである。ただこの場面は、ガンダーラの仏伝中には見あたらず、中国での禅宗の展開と共に生み出されたと考えられている。
 背を丸めて腰をかがめ、杖を突き、右足を出して歩み始める。顔には頬骨が、体では肋骨が浮き出、手の指も骨張って表現される。興味深いのは、螺髪(らほつ)は頭部の周辺に現れ始めるが、頭頂部には未だ肉髻(にっけい)が現れず、成道前であることを示す点である。かなり手慣れた彫技を示すが、面相などに現実的な世俗性が認められることより、室町時代の作とするのが穏当であろう。三重・福蔵寺より伝来した。ヒノキの寄木造、玉眼。

出山釈迦如来立像
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