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収蔵品

彫刻

重要文化財
愛染明王坐像
あいぜんみょうおうざぞう

1躯
木造 玉眼 彩色 切金
像高26.2
鎌倉時代(建長8年・1256)


 赤色の日輪光を背負い、宝瓶(ほうびょう)上の赤色蓮華座に坐す三目六臂(ひ)の愛染明王坐像。像内納入の『金剛峯楼閣一切瑜伽瑜祇経(こんごうぶろうかくいっさいゆがゆぎきょう)』の奥書および台座下框(したがまち)裏銘によると、叡尊(えいそん)の高弟である寂澄(じゃくちょう)が願主となって、東大寺大仏殿正面の取り替え柱を御衣木(みそぎ)として、大仏師刑部法橋快成が中心となって、山城国相楽郡随願寺東小田原華台院で建長8年(1256)に造立されたことが判明する。まるまるとした顔には忿怒相ながらもどこか童子のような柔らかさがあり、体躯もこじんまりとまとまりよく、細部もきっちりと彫り出しており、全体に激しさを抑えバランス良く美しくまとめ上げた作風が特色である。装身具や光背、台座も当初のものが伝わり、総体として技巧的な整いを見せる。快成は本像とほとんど同時期に、同じ場所で、やはり同じく大仏殿の古材を用い、寂澄を願主として、奈良・春覚寺木造地蔵菩薩立像を造立しているが、作風も本像同様おとなしいまとまりを示し、作者快成の力量が知られる。一木造で、背中に納入経を納めて蓋板(ふたいた)をし、面相部は割り放して玉眼を入れる。

愛染明王坐像
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正面
上半身

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