◆主な展示宝物
8. 南倉1 伎楽面 力士 1面
(ぎがくめん りきし、伎楽の面)
縦35.9cm 横23.5cm
伎楽(ぎがく、呉楽(くれがく)ともいう)に用いられた仮面の一つで、額やこめかみに血管を浮き立たせ、下唇を噛んで忿怒(ふんぬ)の相を表した力士の面である。金剛(こんごう)の面に似るが、口を閉じ、赤い顔で表わされるところに違いがある。内側にある銘文(めいぶん)から、天平勝宝四年(752)四月九日の大仏開眼会(だいぶつかいげんえ)に用いられた面で、作者は将李魚成(しょうりのうおなり)とわかる。宝庫には171面の伎楽面があり、大仏開眼会で使われた将李魚成製作の伎楽面も複数伝わるが、そのなかでも顔の肉づけや表情が写実的で迫力ある優れたつくりである。
