◆主な展示宝物
11. 南倉75 子日目利箒 1柄
(ねのひのめとぎぼうき、儀式用の玉飾りの箒)
長65.0cm 把径3.9cm
年の初めに天子(てんし)が田を耕して穀物の豊饒(ほうじょう)を祈り、皇后が蚕室(さんしつ)を掃いて蚕神(さんしん)を祀る儀式が中国古来の制にある。この儀式は奈良時代に日本へ伝わり、正月初子(はつね)の日に行われた。本宝物は天平宝字二年(758)正月三日子の日の儀式に用いられたものである。『万葉集』に、同年正月三日に大伴家持(おおとものやかもち)が詠んだ「初春の初子の今日の玉箒 手にとるからにゆらく玉の緒」の一首がありその玉箒(たまばはき)にあたる。把手は紫色の革を巻いた上に何重にも金糸を巻きつけ、枝のところどころにガラス玉を挿し込んで飾られており、装飾の異なるもう一点の子日目利箒(ねのひのめとぎぼうき)と共に伝わっている。
