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 奈良国立博物館 文化財保存修理所事業成果報告

「雄勝法印神楽(おがつほういんかぐら) 神楽復興に生きた文化財修理のわざ」

雄勝法印神楽

雄勝法印神楽

 雄勝法印神楽は宮城県石巻市雄勝(おがつ)町に伝わる民俗芸能で、かつて「法印さん」と呼ばれた出羽三山系の修験者(しゅげんじゃ)の演ずる神楽(かぐら)が地域に根付いたものです。現在は保存会が結成され、地域の人々によって春に町内の神社祭礼などで演じられています。神楽は我が国の神話に基づく勇壮なもので、春の雄勝にとって欠かせない行事として人々の暮らしに浸透してきました。平成8年には国の重要無形民俗文化財に指定され、多くの地域の人々に支えられて今日まで継承されてきましたが、平成23年3月11日に発生した東日本大震災で雄勝町周辺も津波によって壊滅的な被害を受け、神楽に必要な舞台、道具、面、装束などの多くを失いました。
 幸い公益社団法人日本ユネスコ協会連盟が復興支援の手を差しのべ、道具・装束類の新造がはじまる中、神楽面を仏像修理を専門とする公益財団法人美術院にて制作することとなり、当館内の文化財保存修理所にて実際の作業が行われました。後に国による支援も得て完成した面は、雄勝法印神楽の新たな歴史を刻むものとして、現在大切に使用されています。
 奈良と雄勝、仏像修理と神楽面の新造、一見何の関わりもなさそうな両者が震災を機に結びつき、文化財保存修理の理念や技術が多くの人々に希望を与えるものであることが改めて認識されました。文化財を継承していくということが、私たちの暮らしにとって、過去と未来を繋ぐ重要な営みであることを、この機会に皆様にご理解いただければ幸いです。

日時

平成25年11月24日(日) 11時~12時30分 (開場は10時30分)

主催

奈良国立博物館

共催

国立民族学博物館

後援

公益社団法人日本ユネスコ協会連盟

会場

奈良国立博物館 講堂

内 容 11:00~11:10

「奈良国立博物館文化財保存修理所の活動」
谷口 耕生(奈良国立博物館学芸部保存修理指導室長)

11:10~11:30

「神楽面再生に生きた仏像修理」
片山 毅氏(公益財団法人美術院国宝修理所)

11:30~11:45

「雄勝法印神楽における面の意味 ~神楽の概要と震災からの復興~」
小谷 竜介氏(東北歴史博物館)

11:45~12:30

雄勝法印神楽上演 演目「日本武尊(やまとたけるのみこと)」
雄勝法印神楽保存会有志

参加費

無料

定員

先着180名(事前予約制)

応募方法

下記問合せ先までお電話またはFAXにて、氏名、住所、電話番号をご連絡ください。

応募締切

11月22日(金)17時迄
※締切を延長いたしました。

申込先

〒630-8213 奈良市登大路町50  奈良国立博物館 総務課企画推進係

問合せ先

総務課企画推進係 電話:0742-22-4450 FAX:0742-26-7218
(受付時間:祝日を除く平日9:00~17:00)

その他

11/23(土)に国立民族学博物館でも雄勝法印神楽の公演がございます。→詳しくはこちら