名品紹介 彫刻
  重要文化財
十一面観音立像
 

 

 

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 全図

じゅういちめんかんのんりゅうぞう

1躯
木造 漆箔 彩色
像高177.6(cm)
平安時代(12世紀)

 

 奈良新薬師寺に本尊の脇侍として伝来した十一面観音立像。頂上仏面の下に二段に頭上面をあらわし、右手を垂下し左手に華瓶(けびょう)をもって、わずかに腰を左に捻って蓮華座上に立つ。背面には、頭光と身光からなる挙身光(きょしんこう)の板光背(いたこうはい)を付ける。頭部を小さく表して長身性を強調し、腰高な(背面で顕著)プロポーションに作る。伏し目に表された面相は優しく、なで肩の体躯には極めて柔らかに肉付けがなされている。
 このような特徴は、例えば東大寺旧二月堂安置の十一面観音立像にもみられ、両肩に深くかかった天衣や、両裳裾をあまり広げず、両足首をわずかに見せる等の点も共通する。平安後期の南都における、造像のあり方を探る上で興味深い。
 ヒノキの一木割矧造(いちぼくわりはぎづく)りで、肉身を漆箔、着衣部を彩色して仕上げる。

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