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阿闍世王経 巻下(五月一日経)

 

あじゃせおうきょう かんげ(ごがつついたちきょう)

阿闍世王経 巻下(五月一日経) 
1巻

紙本 麻紙 墨書 巻子 墨界(巾1.9cm)  (軸) 木製 紫檀撥型軸
縦26.7㎝ 長1582.0㎝ 三十四紙(本紙のみ 一紙巾46.2㎝ 一紙二十四行)
奈良時代 8世紀
天平14 742

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 光明皇后が亡き父母のために発願し書写させた一切経、いわゆる「五月一日経」の内の一巻。巻尾に光明皇后の天平12年5月1日付けの願文があるところから、その名がある。  「五月一日経」は、天平8年(736)から20年間にわたって官立の写経所で書写され、総巻数は約7000巻に及んだと推定されている。この数は、当時のわが国に存在した仏典のほぼすべてと考えられる。「五月一日経」は、謹厳な書体や厳格な校正作業と合せ、質量ともにわが国を代表する一切経であると言ってよい。  この『阿闍世王経』は、父王を殺し母を幽閉して王位についた阿闍世が、釈尊の感化を受けて仏教に帰依し、懺悔して救われるという物語を骨子とするもの。本巻は、写経生の呉原生人が天平14年(742)に書写したことが正倉院文書から知られる。なお『阿闍世王経』の上巻は正倉院聖語蔵に伝えられている。
 
奈良国立博物館の名宝─一世紀の軌跡. 奈良国立博物館, 1997, p.300, no.102. 

収蔵品番号 768-0
部門 書跡
区分 書跡
部門番号 書27
伝来 東大寺(奈良)伝来
銘文 巻末墨書「皇后藤原氏光明子奉爲/尊考贈正一位太政大臣府君尊妣贈/従一位橘氏太夫人敬寫一切經論及/律荘嚴既了伏願憑斯勝因奉資冥/助永庇菩提之樹長遊般若之津又願/上奉聖朝恆延福壽下及寮采共盡/忠節又光明子自發誓言弘濟沈淪勤/除煩障妙窮諸法早契菩提乃至傳/燈無窮流布天下聞名持巻獲福消/灾一切迷方會鯵歸覺路/天平十二年五月一日記」、軸付紙紙背墨書「一校」「十日二校〓不□[下切]」
作品関係者 呉原生人書写
図録 奈良国立博物館蔵品図版目録 書跡篇
図版・文字掲載ページ 10-11/111
文献 女性と仏教:いのりとほほえみ. 奈良国立博物館, 2003, 263,xviip.
天平. 奈良国立博物館, 1998, 286p.
奈良国立博物館の名宝─一世紀の軌跡. 奈良国立博物館, 1997, 350p.
奈良国立博物館蔵品図版目録 書跡篇. 奈良国立博物館, 1990, 136p.
大和の古代美術:渡来文化受容のかたち. 奈良国立博物館, 1988, 160p.
日本仏教美術の源流. 奈良国立博物館, 1978, 403p.
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