金剛盤は修法をおこなう壇や卓の上に置かれ、金剛鈴と金剛杵をのせる台として用いられる。通常、三角形に近い不整の四方花先形の盤に三脚を付ける形をとる。本品は大振りな作りの金剛盤で、胎面は厚みを持つ。前縁の出が小さいのに比べ後縁の張り出しが強く、縁の稜は鋭く、断面が三角形で内側に一条の添縁を表す。脚は猫足形で重厚な作りを見せる。盤の裏面に刻銘があり、正和3年(1314)に奈良・西大寺真言堂の東仏壇具として制作されたことがわかる。鎌倉時代の金剛盤の基準作として貴重。
奈良国立博物館の名宝─一世紀の軌跡. 奈良国立博物館, 1997, p.290, no.60.
| 収蔵品番号 | 695-0 |
|---|---|
| 部門 | 工芸 |
| 区分 | 工芸 |
| 部門番号 | 工138 |
| 伝来 | 西大寺(奈良)伝来 |
| 銘文 | 裏面線刻銘「西大寺 真言堂東壇佛具事/鈴【七/寸】五鈷三鈷独鈷 金剛盤/閼伽器四具【二十/四口】 〓垸四具【二十/四】/火舎四口【在蓋甑】 花瓶五口/灑水器一口【在蓋/并座】 塗香器一口【在蓋/并座】/輪一【在/座】 羯磨四【在/座】/橛四本 香呂一枝/香筥一 念珠一連【菩提子半装束/在箱】/磬臺一【在磬/鐘木】/正和三年【甲寅】六月六日記之」 |
| 図録 | 奈良国立博物館蔵品図版目録 工芸篇 仏教工芸 |
| 図版・文字掲載ページ | 95/119 |
| 文献 |
奈良国立博物館の名宝─一世紀の軌跡. 奈良国立博物館, 1997, 350p. 奈良国立博物館蔵品図版目録 工芸篇 仏教工芸. 奈良国立博物館, 1992, 121p. 密教工芸:神秘のかたち. 奈良国立博物館, 1992, 286p. 西大寺展:興正菩薩叡尊七百年遠忌記念. 1990, 205p. |


