鋳造の際の鬆(す)が多いため金肌のやつれが目立つ作品であるが、鬼目に俵形の刻みをつけ、素弁の蓮弁帯は内側を短く外側を大きくつくり、鈷部は脇鈷の張りが上部で屈曲するなど、その形式は古様である。日光・男体山出土の三鈷杵や京都・曼殊院の三鈷杵など、通形の三鈷杵中で古い一群に属する作品に近い。平安後期もあまり下らないであろう。
奈良国立博物館の名宝─一世紀の軌跡. 奈良国立博物館, 1997, p.289, no.55.
| 収蔵品番号 | 691-0 |
|---|---|
| 部門 | 工芸 |
| 区分 | 工芸 |
| 部門番号 | 工135 |
| 図録 | 奈良国立博物館蔵品図版目録 工芸篇 仏教工芸 |
| 図版・文字掲載ページ | 85/118 |
| 文献 |
奈良国立博物館の名宝─一世紀の軌跡. 奈良国立博物館, 1997, 350p. 奈良国立博物館蔵品図版目録 工芸篇 仏教工芸. 奈良国立博物館, 1992, 121p. |

