HOME > 名品ギャラリー > 詳細

収蔵品データベース

阿弥陀如来立像

 

あみだにょらいりゅうぞう

阿弥陀如来立像 
1躯

木造 檜材 一木造(割矧) 古色 玉眼 立像
像高106.5
鎌倉時代 13世紀
 

画像データベース
詳細画像

1 - 1件を表示/全1件

 腹部に輪宝(りんぽう)、股間に蓮華形を付けるほか、裸形(らぎょう)に表された像。このまま安置するのではなく、布製の衣服を着せて祀(まつ)っていた。このような裸形像は鎌倉時代から作例が増加し、地蔵菩薩像(じぞうぼさつぞう)や弘法大師像などもあるが、最も多いのは阿弥陀如来像である。鎌倉時代的な写実精神にのっとり、実際に布製の衣服を着せたという解釈がありうるが、同時にまた、この頃に浸透する生身(しょうじん)の如来、すなわち仏像をたんなる偶像としてではなく、生ある存在として崇める信仰とも関わる可能性がある。
 
なら仏像館 名品図録. 奈良国立博物館, 2010, p.100, no.128. 

 両手ともに第一・二指を捻じる来迎印(らいごういん)を結んだ阿弥陀如来像であるが、着衣を全く表さず、体部を完全な裸形とした、いわゆる裸形の阿弥陀如来立像である。  裸形の阿弥陀如来像は鎌倉時代以降の作例がいくつか残されているが、もちろん裸のままで礼拝対象としたのではなく、上に実際の法衣を着用させて安置したものである。したがって着用させた際に着膨れしたようになることを考えて像自体は細身に造られることが多く、本像もその例に漏れない。阿弥陀如来のほかにも、地蔵菩薩などに裸形の像が知られている。こうした裸形の上に布の衣を着せるという発想は、仏像に現実感を求めるところに源泉を持つのであろうが、実際の造形の上では、平安末期の肉身部と着衣部とを別材で造った作例が発展して行き着いたところが、このような完全な裸形の像と考えて良かろう。ヒノキ材の一木造、彫眼、割首、漆箔仕上げとするが、漆箔はほとんど剥落する。光背・台座敷茄子(しきなす)以下は後補。
 
奈良国立博物館の名宝─一世紀の軌跡. 奈良国立博物館, 1997, p.299, no.97. 

収蔵品番号 658-0
部門 彫刻
区分 彫刻
部門番号 彫11
図録 奈良国立博物館蔵品図版目録 彫刻篇
図版・文字掲載ページ 15/101
文献 奈良国立博物館の名宝─一世紀の軌跡. 奈良国立博物館, 1997, 350p.
奈良国立博物館蔵品図版目録 彫刻篇. 奈良国立博物館, 1989, 111p.
▲ページトップへ