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吉野川沿いの丘陵尾根斜面から出土したと推定されるが、詳細は明らかではない。全面に鍍金を施した銅鋳製短冊形の墓誌で、表面の外周に界線をめぐらし、周縁は魚々子地(ななこじ)とする。2条の罫線をひいて3行の墓誌銘を刻むが、それによると文武天皇以来、4代の天皇に仕えた河内国石川郡山代郷(現在の大阪府南河内郡東南部)出身の山代忌寸真作が戊辰年11月25日に、また妻の蚊屋忌寸(かやのいみき)秋庭が壬戊年6月14日に卒去したとあり、夫婦合葬の墓誌であることが知られる。山代真作は『正倉院文書』の養老5年(721)の戸籍にもみえ、戊辰年は神亀5年(728)、壬戊年は養老6年(722)にあたるので、真作の死に伴い、秋庭の遺骨が真作の墓に改葬されたものとみられる。
奈良国立博物館の名宝─一世紀の軌跡. 奈良国立博物館, 1997, p.282, no.18.
| 収蔵品番号 | 640-0 |
|---|---|
| 部門 | 考古 |
| 区分 | 考古 |
| 部門番号 | 考183 |
| 伝来 | 奈良県五條市東阿太町、大阿太小学校(元出土地不明) |
| 銘文 | 表面線刻「所知天下自輕天皇御世以来至于四継仕奉之人河内國石川郡山代郷従六位上山代忌寸真作 戊辰十一月廿五日□□□□〔逝去〕又妻京人同國郡郷移蚊屋忌寸秋庭 壬戌六月十四日□□□〔逝〕」 |
| 作品関係者 | 山代忌寸真作 |
| 図録 | 奈良国立博物館蔵品図版目録 考古篇 仏教考古 |
| 図版・文字掲載ページ | 111/152 |
| 指定名称 | 金銅山代忌寸真作墓誌 戊辰十一年在銘 奈良県宇智郡大阿太村出土 |
| 指定番号 | 考古116 |
| 指定年月日 | S28.11.14 |
| 文献 |
奈良国立博物館の名宝─一世紀の軌跡. 奈良国立博物館, 1997, 350p. 奈良国立博物館蔵品図版目録 考古篇 仏教考古. 奈良国立博物館, 1993, 156p. 発掘された古代の在銘遺宝. 奈良国立博物館, 1989, 126p. |

