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右の頭髪部などを若干欠損するほかは、ほぼ完形の中空の土偶である。目はいわゆる遮光器(しゃこうき)状に表現され、肩や腰の文様は縄目文様を施した後に部分的に縄目をすりけす、磨消縄文(すりけしじょうもん)の手法で飾られ、腹部を縦に貫く線は、2重の隆線で強調されている。また臍(へそ)の部分は内部に連なり、腰部の文様も巧みに強調して表現されている。 出土状況は特異で、北側と東西に、約20センチメートルの川原石を置いて作った石囲の中に、頭部を北に向けて仰臥した状態で埋納され、その上に長径約30センチの蓋石が被せられていた。あたかも人間が埋納されたかのように置かれ、土偶の性格を考える上に貴重な出土例である。
奈良国立博物館の名宝─一世紀の軌跡. 奈良国立博物館, 1997, p.277, no.1.
| 収蔵品番号 | 523-0 |
|---|---|
| 部門 | 考古 |
| 区分 | 考古 |
| 部門番号 | 考74 |
| 伝来 | 山形県飽海郡遊佐町杉沢遺跡出土 |
| 図録 | 奈良国立博物館の名宝 |
| 図版・文字掲載ページ | 10/277 |
| 文献 |
奈良国立博物館の名宝─一世紀の軌跡. 奈良国立博物館, 1997, 350p. |

