四角い箱形の器身に屋根形の蓋を持つ方彝(ほうい)は、小型ながら、大変手の込んだ器であり、複雑な鋳型を組み合わせて製作されたものである。この方彝は器身上方に獣文を飾るのみの非常に単純な装飾を持つ。蓋の斜辺の傾斜が深く、器身壁が垂直に近いので、成立後間もない商代後期前半のものと考えられる。この後、器身は上方へ開き、蓋も高くなって装飾が多くつけられるようになっていくのである。例数の少ない方彝の貴重な資料である。
坂本コレクション 中国古代青銅器. 奈良国立博物館, 2002, p.29, no.64.
| 収蔵品番号 | 1317-64 |
|---|---|
| 部門 | 考古 |
| 区分 | 考古 |
| 部門番号 | 考327 |
| 寄贈 | 坂本五郎氏寄贈 |
| 図録 | 奈良国立博物館蔵品図版目録 中国古代青銅器篇 |
| 図版・文字掲載ページ | 29/132 |
| 文献 |
奈良国立博物館蔵品図版目録 中国古代青銅器篇. 奈良国立博物館, 2005, 147,xxp. 坂本コレクション 中国古代青銅器. 奈良国立博物館, 2002, 79p. |

